あまだれの未来、あれから10年。

真夏。15歳になった中3の息子くん、さんざん打ち込んできた陸上の部活動が、とりあえず今季最後の大会をもって終了しました。

彼は、冬の期間には、陸上を離れてアルペンスキー部として活動していたから(スキーも大好き!)、その分、陸上競技の練習時間は少なくなっていた様子。

また同様に、アルペンスキーの練習も、強豪のスキー選手に比べたら圧倒的に足りない状態。春〜冬ギリギリ前まで陸上の練習に励んでいたり、わが家の事情(冬の早い時期に積雪がある地域に練習に連れて行ってあげられなかったり、クラブチームに入れてあげられなかったり、親がスキーに無知だったり)で。

スキーも陸上もやりたかった中学生。さらに去年までは加えて、バレーボールやバスケットボールの有志チームの夜練にも参加したりしてました。

結果、スキーも陸上も、練習開始時期が他選手よりも遅いので、技量構築がピークに達する前にメインの大会なりがあって、どちらも思うような成果は出せませんでした。

ほんと、「二兎追うものは一兎も得ず」を絵に描いたような・・。

そんな彼が、今季、今学年最後に臨んたのが先日。県大会などへ勝ち上がれる主要大会は終わってしまっていましたが、もう一回だけ出てみようと参加したフィールド競技だけの小さな大会です。
普段はなかなか応援にも行ってあげられませんでしたが、最後だからと家族みんなでスタンドに応援に行きました。

でも、、、もしかしたら今回も残念な結果に終わって、結局一回も讃えられることなく終わることになってしまったら・・・、それではあまりに救われないなぁと案じ、直前に僕なりの賞状を作っておいてあげました。

栄光を称える
勇 勝  まさや殿

あなたは、小学校から中学校にかけてのクラブ活動や部活動(スキー・陸上・バスケ・バレー等々)に対し、そんなにやらなくてもいいと言われながらも、毎日のように送迎やら洗濯物やら親の協力を散々に仰ぎ、高い道具や装備も買って(買ってもらい)、じぃじやばぁばたちにもたくさん応援されながら、自ら高い目標を持って超積極的にがんばりました。

結果、あちこちに仲間や友だちをつくり、それなりの成績をあげ、たとえ成績が追いついてこなくても絶対に諦めることなく自己鍛錬する強い心をつくり、あれこれ手を出し過ぎたかもしれない故にそれぞれの技術向上がピークに達する前に結果を求められてしまうという反省や、心・技・体を総合的に磨ききれなかった反省(特に忘れものや洗濯物事案など)など、たくさんの成果と課題を勝ち得ることができました。

ここに、親としての最大限の褒め言葉を贈り、また、一旦振り返るとともに区切りをつけて今後の勉学その他の人生にすべて活かしていけるよう心から願いつつ、勇ましかったで勝を贈ります。

これまでは助走期間!これから直後、踏切板を強く蹴り、まるでロクちゃん(※)のようにぴょいーん!と飛躍しますように。(※実家の飼いウサギ)

令和5年7月 日曜日

大会の結果は・・、親の心配を裏切り、なんとか初めての表彰台にたどり着きました。よかった!
まあ、たとえ競技としての結果が思わしくなくとも、彼が得てきたものは決して小さくはないと確信するところですが。

10年前、彼の素行を見て、もしかして「挑戦や飛躍のない人生」になっちゃうのでは??と心配したのは何だったんだろう。

あまだれの未来

なるほど、人の可能性なんてわからないものだなぁ・・。

いやいや、これからが本番。直後、踏切板を強く蹴り、ますます思いっきり、ぴょいーん!と飛躍しますように。

わたなべまさゆき(2023年7月)

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