おいしいごはんの炊き方

(0)お米の保存(けっこう大切!)・保存に大敵なのは、高温・高湿度・乾燥・酸化。風通しがよく、暗くて涼しい場所が一番です。
・特に暖かい気候や場所の場合、ペットボトルやタッパーなど密封できる容器に、なるべく空気に触れる面積を少なくしていれます。冷蔵庫・野菜室で保管するとおいしく食べられる期間が長持ちします。
・14度以上での長期保管(特に夏場)は、稲や機械などから付着する虫の卵が孵化する可能性が高まります。管理が難しい場合、たくさんの量の買い置きは避けて、なるべく早くはやく食べてください。

(1)お米を計る
・計量カップやはかりなどを使って、炊きたいお米の量を正確に計り、ボールや炊飯釜に入れます。 
   ※お米1合 = 180ml = 150g(mlかgか、単位に注意!)

(2)水をいれる(1回目の洗米) 
・お米に直接強い水流をあてないようにしながら、水を注ぎます。
  ・二、三回ざっと大きくかき混ぜたら、サッと10秒くらいで水を捨て切ります。
   ※ここで時間をかけ過ぎると、乾燥したお米が一気に水を吸収するため、炊きあがりのご飯にぬかのにおいが残ってしまいます。
    ※お米をザルに入れて、ボールのため水に一気に浸し、軽く混ぜた後に、引き上げる、という方法も良いようです。
(3)研ぐ(洗米)
・1回目の洗米で水を切ったら、お米を研ぎ始めます。やさしく、お米を割らないように。 
  ・卵をつかむような手の形にし、シャカシャカとやさしく20回くらいかき回すようにして研ぎます。
   ※研ぐというよりも、優しく洗ってあげるように。ガシガシとお米をこすり合わせる研ぎ方は、お米が壊れてしまうのでNG。最近の精米は、昔と違い、そんなに強くたくさん研がなくても大丈夫だそうです。
   ※ザルを使って洗米する場合はザルの目でお米を割らないようご注意を。洗うときはボールを使い、流し捨てるときにザルを使うという方法もGOOD。
  ・研いだ後は、白く濁ったとぎ汁を十分に捨て、またやさしい水流で水を入れます。
※2回目からの洗米で出る白い汁は旨味成分のデンプンが溶け出しているだけで、汚れではありません。研ぎすぎるとその他ミネラルなどの栄養分も削ぎ取られてしまいます。
  ・この作業を3回くらい行って、とぎ汁が「お米がうっすら透けて見えるくらいの透明度」になった
ら、洗米おわり。

(4)吸水させる 
・研ぎ終わったお米をボールに入れて水に浸し、芯まで吸水させます。 
   ※吸水は、軟水(硬度20mg~40mg/Lくらいが◎)のミネラルウォーターだとより良いそうです。
   ※最低でも、夏は30分、冬は1時間程度。
※ボールをラップして冷蔵庫の中に入れるのもよし。冷蔵庫内の方が浸水しやすく、甘味も増えます。吸水の仕方・時間によって甘さや食感が変わるので、いろいろ試してみてください。

(5)炊く・蒸らす
・炊くときの水加減は、とても大切です。調節を丁寧に!
※新米は、古米に比べて水分量が多いので、心もち水を少なめに。(少し固めに炊くのがオススメ!)
※少しずつ水の量を変えて何回か炊き、好みの水加減を見つけてください。
※一般的に、炊くときの水量は、釜に入れたお米の量の1.2倍がちょうどよいと言われています。
・炊飯器を使う場合、説明書をよく読んでおきましょう。しっかりと水に浸かっている場合には「早炊き」「高速」モードでもよいようです。これもいろいろな試行錯誤を。ぜひ、土鍋も使ってみてください。
・炊きあがったら、土鍋や蒸らし機能がついていない炊飯器などの場合は10〜15分程度蒸らした後、
全体にかき混ぜて余計な水分を飛ばします。
※しゃもじで4等分に十字を入れて、一つのブロックごとに天地を返すようにほぐします。混ぜすぎないようにしましょう。米の粒を潰さないようフワッとしたままに。お茶碗によそう時も同様です。

【参考】“洗い米” ― お米のおいしさを確実に引き出す      

土井善晴さんより
「洗い米について。お米は乾物だから、洗ってザルに上げ40分ほど置いて、吸水と水切り(これが洗い米)。 すぐに炊かない時はポリ袋に入れて冷蔵庫で保管可。水加減後すぐに火を入れる。確実に米のおいしさを引き出せます。」

[動画の概要]
・ 洗い米は手早さが大切。研ぐお米の量が少なければ、ざるを使って洗うと水切りがすばやくできて便利。
・ 洗い終わったら水気をよく切り、ざるに入れて30〜40分そのまま置く(=この状態で吸水する)。
・ 30〜40分間待っていられない場合は、水を切った状態でポリ袋に入れ、冷蔵庫で保存しながら吸水させると雑菌が繁殖しにくくなる。冷蔵庫内なら2日間程度保存が可能。
・ 冷蔵庫から取り出したら(吸水が終わったら)、炊飯釜に移す。吸水後のお米の量(例えば吸水前2カップのお米は吸水後2カップ半程になる)と同じ量のきれいな水を加えて、炊く。

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