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大雪が続いた後のある日曜日、これは大変だと朝一番から家族みんなで除雪仕事をしました。
僕は村の投雪機を借りてきて、屋根まで届きそうになるまで積もった雪を飛ばし、子どもたちも玄関前から公道にでるまでの距離を雪かきしてくれました。
2人の担当箇所は早く終わっていたので、そのうちキャッキャとソリ遊びをし始め・・。
なので、兄のまさやに
「おーい、ついでに屋根に登ってつかえてる雪をおとしちゃってくれる?」
と頼んでみました。
危険も伴うために、これまでまさやに屋根の雪を下ろしてもらったことはなかったのですが、今年はもう中学2年生、陸上部やスキー部でずいぶん身体も鍛えて上げきてたので、はじめてのミッションを与えてみました。
一つ返事で「おう!」。
ささっと屋根にあがり、スコップで雪を下に落とし始め、僕は落ちてきた雪を投雪機で遠くに飛ばすという方式。
そのうち、見ていた妹のももこも楽しそうと思ったのか、「私もやってみたい」と。2人で屋根にあがりました。
間もなく、その屋根の雪は全部下に落ち、まさやは早速、山になった下の雪に向かってジャーンプ!
わたしも〜!と、飛び降り姿勢のまま数分待ちましたが、ももこも、きゃーっと叫びながら雪の中にドサっと飛び降りました。
*
その日は、大雪一過、快晴のいい天気だったので、雪かきが終わった流れでももこと2人、棚田を散歩してみることにしました。
彼女はスノーシュー、僕はカンジキを履いて、まずは車道から近い田んぼの中へ。
2m半くらい積もっている雪上、雪の履き物を履いても、ももこは腰くらいまで埋もれました。
そして、じゃあ、と僕も降りてみたところ、、うわーーーっ。
胸の下まで埋もれてしまいました。そりゃそうだ、体重が2倍くらいあるのだから。
その後、ももこが先導し道を作ってもらいながら(パパが心配で何回も固く踏みつけてくれたり、振り返って止まってくれたり・・なんて優しい子なんだろう)、
2人で雪原をモコモコ歩きながら、棚田の景色が見えるところまでなんとか歩き続けました。
「すごーーーいねぇ・・」。
雪一面に覆われた棚田、強い光で反射する真っ白い田面と段々の影、真っ青な空と遠くに見える雪の花が咲いた木々。
冷たい空気に身を引き締められつつ、しばらく2人で景色を眺めていました。
*
薪割り、田植え、稲刈り、雪かき、、、わが家ではよくあることなのですが、家族みんなで協力して行う仕事。
ただ、仕事と言っても、その中で遊び、その流れで遊び。
用意された遊びや娯楽の揃う施設ではなく、遊ぶために遊ぶというのでもなく、そこにある事で楽しみを作りながら仕事をする、家族皆が同じ目標に向かう流れの中で楽しむ、みたいなこと。
そういう遊びっていいと思いません? みんなで仕事を終えた後はささやかでもお祝いもできるし。
(もちろん仕事が進まないほど遊べないし、危険なほどふざけてはいけませんが、、)
わが家はなかなか長期の旅行に行ったり、週末も頻繁にどこかに遊びに行ったりすることはできないのですが、家族みんなで働き、楽しみ、完了を祝うこういう機会、大切にしたいなと思っています。
(わたなべまさゆき 2023年1月)
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